猫の気持ちが分かる5つのポイント

よく動くしっぽも気持ちの表現

 

猫のしっぽはよく動きます。喜んでいる時にしっぽを振るワンちゃんをよく見かけますが、もともと猫もしっぽでよく返事をするのです。もちろんこのしっぽからも猫の気持ちを読み取ることができます。

 

例えば、同居人が猫の名前を呼んで、その反応がなかったとしても、しっぽを少し揺らしたり(耳を少し後ろに傾けたりもする)したら、声はちゃんと猫に届いていると思ってください。ただし体全体で反応するほどには気分が乗っていないということです。

 

他に何か注意を引くものがあるのかもしれません。嬉しい、おねだり、甘えたいというような時には、しっぽは垂直にピンと立っていて、近づいてきてスリスリしてきます。安心できる場所でのおねだりはわかりやすいのです。

 

仲のいい猫同士の時でも同様にしっぽを立ててすり寄って挨拶しています。それはしっぽを立てることでお尻のニオイが嗅ぎやすくなるからで、相手に敵意がないことを意思表示している行動なのです。

 

しっぽを立てて、更に人や家具にしっぽを巻き付けることがありますが、これはニオイを出してそこにすりつけているマーキング行動です。

 

しっぽを揺らすのも比較的機嫌がいい時のようですが、しっぽを立てている時ほどではなく、あまり構われたくないレベルだと思ってください。

 

何かに興味を引かれるものに集中している時は、つまり動物的な本能が働いて狙っている時で、しっぽの先端が小刻みに動きます。もともと猫は狩猟動物なのでこうした行動もあるのです。しっぽで獲物に飛びかかる間合いをとっているわけで、チャンスをうかがっています。

 

しっぽ全体を大きく左右に揺らすのは不機嫌な証拠です。構われたくない時なので、しつこく構わない方がいいでしょう。

 

一見無表情に見える猫ですが、このようにいろいろな気持ちの表現をしています。猫のボディランゲージを理解して猫とのコミュニケーションを楽しみましょう。