猫の気持ちが分かる5つのポイント

敏感な耳は気持ちで動く

 

目の特徴もさることながら、猫の五感で最も優れているのは実は聴覚です。猫の耳は大変性能が良いのです。人間ではとても聞こえないような僅かな物音でも確実にキャッチできます。

 

人が聞こえる周波数の範囲(可聴域)は12~20kHz(ヘルツ)の範囲とされていますが、猫なら30~60kHzという高音も聞き取れます。犬は40~47kHzとされているので、それよりも広域なのです。

 

猫は興味を惹くような音を聞き取ると、即座にまず耳が動きます。猫の耳は器用で、左右の耳を別々に向けることもできます。こうして危険な音かどうかを動物的な本能で判断しています。音が出ている方向、距離も耳で判断します。

 

このような高性能の耳なので、猫は返事も耳でしてくれるわけです。例えば、猫は寝ている時であっても、呼びかければ片方の耳の先をヒクヒクと動かしてちゃんと返事をしてくれます。これは呼ばれているのはわかっていても、今はその気分ではないので構わないで欲しいという意思表示のようです。

 

自分に興味のある時なら、耳はピンと立ってじっと集中する体勢になります。興味があるのもが何なのかを探っているわけで、次には何が起こるのかワクワク期待しているのです。

 

警戒モードになるのは、今まであまり嗅いだことがないもの、初めて見るものなどを前にした時で、これに対しては耳を後ろに反らして、警戒モードであることを示しています。

 

逆に同居人と甘えたい時などにも耳を斜め後ろに倒しますが、これは頭を撫でてもらうのに邪魔にならないようにしているのです。自分からこすりつけてくるので、その違いはすぐにわかるはずです。

 

神経質になって注意している時は、耳をピクピクさせたり、左右にクルクル回したりします。こうして猫の気持ちが随分とくみ取れるはずです。